リジンサプリは抜け毛、薄毛にも効果ある
2023/12/11
リジンが抜け毛に効果がある理由
リジンには食事によって取り込まれたアミノ酸を、体の成分として再合成するという働きがあります。簡単にいうと、体の中で家を作る大工さんのような役割を果たしているのです。
当然ですが、このリジンが不足してしまうと、体の生まれ変わりに必要な栄養素が合成されなくなってしまうので、髪の毛はもちろん、爪や皮膚、内臓の損傷などの成長や修復が行われにくくなるので、脱毛や爪が弱い、皮膚が荒れやすい、胃炎が治らないなど様々な不快症状が生じるようになります。このようなリジンの効果を期待して、最近では増毛剤などにリジンが配合されている場合もあるようです。
リジンは髪の毛の成分の中で不足しやすい
髪の毛はケラチンというタンパク質で生成されています。このケラチンはシスチン、グルタミン酸、ロイシン、アルギニン、セリン、アスパラギン酸、スレオニン、プロリン、グリシン、チロシン、バリン、アラニン、フェニルアラニン、リジン、メオチニン、トリプトファン、ヒスチシン、ヒドロキシプリンの18種類のアミノ酸から生成されています。
このうちリジンは髪の毛以外で使われてしまうことが多いので、髪の毛が合成される際に最も不足しやすい栄養素なのです。不足してしまうと、髪が細くなる、脱毛症、抜け毛などの原因になるので、積極的に補うことが求められています。
実際にその効果は立証されている
イギリスにあるバイオサイエンティフィック社によると、男女問わず様々なタイプの脱毛症、抜け毛、薄毛に対してリジンの摂取が効果的であるということが証明され、米国にて特許を取得しています。
リジンの摂取量が少ない偏食のみに効果があると考えられていましたが、偏食だけではなく、男性ホルモンの影響による男性型脱毛症(AGA)にも効果があるということも発表されています。
その他、リジンの摂取と同時にミノキシジルやフィナステリドなどのAGA治療薬を併用することで、更に効果を高めるということも言われています。
リジン以外で髪にいい栄養素
①タンパク質
先ほど髪を作るケラチンの材料を挙げましたが、ケラチンは髪の毛の8~9割を占めています。そのケラチンの成分となっているのがタンパク質です。タンパク質は肉や魚、卵、乳製品、大豆製品などに多く含まれているので、これら栄養素をしっかり補うことが大事になります。
②オメガ3脂肪酸
髪の毛の1~6%は脂質です。主に髪の毛に艶を与えたり、乾燥から髪を守るという役割で存在しています。オメガ3脂肪酸は髪に直接いい影響を与えるというだけではなく、頭皮の血流を活発にして髪の毛を元気にするという働きもあります。
③ビタミン
ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEなどは髪の毛の成分ではありませんが、髪の毛が合成される際に使われたり、頭皮の血行を良好にする、頭皮の新代謝を促すなどの働きがあるので積極的に補うことが推奨されています。
④ミネラル
亜鉛やカルシウム、セレニウム、鉄分などは髪の毛や頭皮、血液の材料となるので、健康的な頭皮及び髪の毛を維持するのに必要不可欠となります。特に亜鉛は重要な役割を果たしているので不足しないように気を付けるようにします。
リジンサプリを用いる上での注意点
リジンはこれまで説明した通り髪の毛の状態を良好に保つために必要不可欠な栄養素ですが、サプリメントなどで継続的に摂取し続けると、過剰症が引き起こされることがあるので注意が必要です。服用する際には、多く服用すればそれだけ効果が高くなるということはありませんので、記載されている容量用法を守って摂取するということが大事になります。