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ヘルペス脳炎とは?治療や原因

2017/07/05

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ヘルペス脳炎とは

ヘルペスウイルスⅠ型又はⅡ型が脳を犯す疾患をヘルペス脳炎といいます。急性期の症状としては、発熱、意識障害、けいれん発作、幻覚、記憶障害、失語症などがあります。初期症状としては、せん妄症状(意識混濁、奇妙な思考、幻覚、錯覚)や異常行動などがみられます。回復期は健忘症のような症状、人格変化、てんかんなどが出ることもあり、後遺症として残ることもあります。抗ウイルスを使用しない場合の小児ヘルペス脳炎の死亡率は70~80%、成人のヘルペス脳炎の死亡率は30%ですが、抗ウイルス剤を使うと各々10%程度に低下します。それでも3分の1の症例では重度の後遺症を残す重篤な疾患であるといえます。

 

ヘルペス脳炎が引き起こされる原因

ヘルペス脳炎はまず口唇ヘルペスや角膜ヘルペス、性器ヘルペスなどに感染し、そこから神経や血液を通じて脳へ行きついてヘルペス脳炎が発症します。通常はヘルペスに感染していても脳に感染が広がることは少ないのですが、免疫が低下していると、神経節にてヘルペスウイルスが活性化してしまい、神経を通じて様々な場所に拡散されてしまいます。

 

ヘルペス脳炎の検査方法

・CT、MRI検査
・脳波検査
・脊髄液検査
・ウイルス学的検査

を行い脳炎ヘルペスかどうかを判断します。早期診断には髄液からのPCR陽性、酵素抗体での陽性値が有用になります。

 

ヘルペス脳炎の治療方法

まずは呼吸の確保や血液循環の確認、脱水や栄養の管理などを行いつつ、ヘルペスウイルスを抑制する作用のある抗ウイルス剤による治療を行います。小児、成人どちらも点滴にて抗ウイルス剤治療を行います。けいれん発作や脳浮腫などの症状がある場合には、痙攣を抑制する薬や、脳圧を降下させる作用のある薬を用いるようにします。

ヘルペス脳炎に気付いたら

発熱やひどい頭痛、吐き気、項部硬直、関節の硬直、手足の麻痺、眼球運動異常などヘルペス脳炎特有の症状に気付いたら、神経内科、内科、小児科などに緊急入院をして入院治療を受けるようにします。脳の破壊が進む前に抗ウイルス剤を投与することで、深刻な症状へ発展することを抑制することができます。

ヘルペス脳炎の後遺症

ヘルペス脳炎を抑制する作用のある抗ウイルス剤が開発されたことにより死亡する確率は減りましたが、重度の後遺症が残る確率は未だ高く、社会復帰できるのはヘルペス脳炎を発症した人の半数だといわれています。後遺症としては、こん睡状態になるほどの意識障害や、頻回のけいれん発作、脳圧上昇などの重度のものから、物忘れや人格変化、てんかんなどの症状まで色々とあります。脳細胞は他の臓器と異なり再生能力がないので、一度損傷が引き起こされるとその後遺症がいつまでも残るという特徴があります。

 

ヘルペス脳炎は再発するのか?

ヘルペスウイルスは一旦人間の体に入り込むと、全滅するということはほぼ皆無で、いつまでも神経節に潜んで生き続けています。そして、体力や免疫が低下した時に増殖して口唇ヘルペスや角膜ヘルペス、性器ヘルペス、そしてヘルペス脳炎を発症する原因になります。特に、ヘルペス脳炎を一度引き起こしていると、その周辺の神経節にヘルペスウイルスが留まり続けているということが考えられるので、ヘルペス脳炎を発症する確率は発症していない人に比べて高くなります。

 

ヘルペス脳炎を予防するには

ヘルペス脳炎を予防するには体力及び免疫を低下させないことが大事になります。ヘルペスウイルスを抑制しているのは免疫です。この免疫の状態は体全体の体力の有無に関係しています。よって、体力を低下させないように、栄養をしっかり摂ることや規則正しい生活を送り特に睡眠時間をしっかり取るようにすること、ストレスから遠ざかること、飲酒や喫煙を控えることなどが大事になります。

 

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